こんにちは。
江戸川区鹿骨、篠崎駅エリアの歯医者「歯科 長野屋」です。
歯周病というと大人の病気というイメージがありますが、実際には子どもでも歯周病やその前段階の歯肉炎になることがあります。
しかも、歯周病や歯肉炎になっていても気づかないことが珍しくありません。
子どもがなる主な歯周病は「プラーク性歯肉炎」と「思春期性歯肉炎」です。
歯周病の前段階の歯肉炎から、症状を進行させないように気を付けましょう。
今回は、お子様のお口の健康を守るために、子どもの歯周病について、傾向や予防方法についてお伝えします。
2016年の厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、15~19歳の6.1%が4mm以上の歯周ポケットがあるとわかっています。
年次ごとの変化を見ると、4mm以上の歯周ポケットがある15~24歳は、2005年は7.2%だったのに対して、2011年には8.5%、さらに2016年には17.6%と一気に増加しているのです。
なお、歯肉出血がある人は、10~14歳の24.6%、15~19歳の30.6%も占めていることも同じ調査でわかっています。
歯肉炎や歯周病は、子どもであっても注意した方がいい病気なのです。
4mm以上の歯周ポケットがある場合、歯周病が進行しており、歯槽骨という骨にまで影響が出始めています。
子どもが歯周病の前段階である歯肉炎は、「プラーク性歯肉炎」がほとんどです。
プラーク性歯肉炎とは、歯磨きが不十分で歯垢が残っているために起こる歯肉炎です。
また、小学校の高学年~中学生になると、「思春期性歯肉炎」が見られることもあります。
思春期性歯肉炎は女性ホルモンの影響で起こりやすいため、男子よりも女子に多く見られます。
ただし、食生活の乱れや変化から男女ともに起こることもあるため、歯を磨く時に歯ぐきもチェックするのがおすすめです。
「プラーク性歯肉炎」「思春期性歯肉炎」を予防するには、毎日磨き残しがないようにしっかりと歯を磨いて歯垢を取り除くことが大切です。
歯と歯ぐきの境目を優しく丁寧にブラッシングして、歯垢を取り除きます。
デンタルフロスや歯間ブラシも使って歯と歯の間まで掃除をすると、お口の歯垢をさらに減らすことができます。
また、定期的に歯科医院で検診や予防ケアを受けましょう。
お子様の歯ぐきがすでに腫れていたり出血があったりしても、きちんとしたケアをすることで改善できます。
まずはかかりつけの小児歯科や予防歯科で診てもらいましょう。
歯磨きが歯周病予防に有効ですが、自己流の磨き方では磨き残しやすいため、歯科医院で歯磨き指導を受けてください。
お子様の歯磨きの弱点を歯科衛生士が見つけ、適切な方法をアドバイスします。
歯磨き指導を受けて、毎日歯をしっかりと磨くようにすると、1週間後くらいから歯周病の症状が改善されていきます。
歯周病は感染症です。歯周病が悪化すると、外科手術を伴う治療をすることになります。
お子様だけでなくご家族みんなで予防に取り組んで、ご家族そろって健康なお口を作っていきましょう。
歯科 長野屋の小児歯科では、初めての乳歯が生えてくる生後6ヶ月頃から予防歯科を行っています。
思春期特有の歯周病も当院へご相談ください。
お子様のお口の健康づくりのためにも、むし歯や歯周病になる前からご来院いただき、ご一緒にお一人お一人に合った予防プログラムに取り組んでいきましょう。